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BLOW
Words & Music by 山下達郎
©1992 NICHIN,INC. & SMILE PUBLISHERS INC.
TBS系TV「アメリカズカップ」テーマ・ソングとして1992年に「アトムの子」[13]のカップリングとして発表。1998年にリミックスされアルバム『COZY』のアナログ盤[14]に収録、その後品番改定による再発シングル「アトムの子」[15]のカップリングに収録。今作でCDアルバムに初収録された。ヨットレースのVTRと首っ引きで作った作品なので、そのての情景に抜群にフィットする音楽だという。コーダのファルセットのメロディーは、1957年のアメリカ映画『The Vikings』(邦題『ヴァイキング』)のテーマから引用されている。山下によれば、ベースは全部親指のダウンストロークで弾いているが、5分続けての演奏だったので、伊藤広規はタコみたいに顔を真っ赤にして演奏していたとし、だからあのグルーヴが出ているのだという[5]。
君の声に恋してる
Words & Music by 山下達郎
©2001 SMILE PUBLISHERS INC. & MR. MUSIC,INC.
NTTコミュニケーションズのTV-CMソングとして2001年に限定シングル[16]でリリースされた。山下によれば、「ヘロン」[17]同様“フィレス=ナイアガラ”路線で作り始めたが、結果的にコーダの部分などは60年代ニュー・ヨーク的エッセンスに満ちた仕上がりになったという。こういう曲調は海外でも耳にする機会がめっきり減ったが、山下にとってはいつまでトライし続けたい永遠のサウンドだという。
LOVE GOES ON (その瞳は女神Goddess)
Words & Music by 山下達郎
©2002 SMILE PUBLISHERS INC. & FUJIPACIFIC MUSIC INC.
2001年にフジテレビ系『サタ★スマ』(2002年度からは「デリ!スマ」)のエンディング・テーマとして書き下ろされた曲。山下にとって一番体にしみついている、70年代初期R&Bのテイストで作られた。シュガー・ベイブ時代の「パレード」[11]のような、夕暮れの街への憧憬を歌った一作。プロモーション・ビデオも制作された。
HAPPY HAPPY GREETING (ORIGINAL DEMO VERSION)
Words by 松本隆, Music by 山下達郎
©1998 JOHNNY COMPANY,INC.
Written for Kinki Kids, 1998
KinKi Kidsへの提供曲のセルフ・カヴァー。デモテープ制作時のコンピュータ演奏データを使用して、このアルバムのために新たに録音された。編曲も自身が手がけた作品なので、リズム・セクションはKinkiのオリジナルと同じグルーヴだが、彼らのヴァージョンに入っていた鼓や太鼓といった和楽器がないので山下によれば、“いかにもデモテープといった感じの、シンプルかつちょっとインディーなオケ”だという。
MISTY MAUVE (ミスティ・モーヴ)
Words by 竹内まりや, Music by 山下達郎
©1988 SMILE PUBLISHERS INC. & SONY MUSIC ARTISTS INC.
Written for Masayuki Suzuki, 1988
鈴木雅之の1988年のアルバム『RADIO DAYS』[18]のために書き下ろした作品のセルフ・カヴァー。アルバム『ARTISAN』[19]の頃にレコーディングしてミックス・ダウンまで終えていたが、結局未発表のままになっていた。数少ない、竹内まりや作詞・山下達郎作曲での第三者への提供曲という一作。当時、タイアップの関係で変更された歌詞が、元に戻されている。
TO WAIT FOR LOVE (IS TO WASTE YOUR LIFE AWAY)
Words by HAL DAVID, Music by BURT BACHARACH
©NEW HIDDEN VALLEY MUSIC ⁄ CASA DAVID
バート・バカラック=ハル・デヴィッド作品のカヴァー。オリジナルはハーブ・アルパートが1969年にシングルとして発表したもので、後にさまざまなシンガーによって取り上げられている。これは『SEASON'S GREETINGS』[20]のアウト・テイクだが、今回の収録に際し全面的にレコーディングし直されている。
好・き・好・きSWEET KISS!
Words & Music by 山下達郎
©1998 SMILE PUBLISHERS INC.
1998年のシングル「いつか晴れた日に」[21]のカップリング曲。もともとは誰かに歌ってもらおうと思って作った曲なので、山下にとって自身の作家的な部分がフルに出ていて、詞・曲ともにとても愛着のある一作だという。このアルバム収録に際し、アレンジに少し手が加えられて再録されている。山下によれば、歌詞は渋谷のハチ公の交差点のビジョンのビルのあるところでのデート風景だという[5]。
潮騒 (THE WHISPERING SEA) (LIVE VERSION)
Words by 吉田美奈子, Music by 山下達郎
©1978 FUJIPACIFIC MUSIC INC.
1985年のシングル「風の回廊(コリドー)」[9]のB面として収録されていたライヴ・ヴァージョン。このアルバム収録に際しリミックスされている。
モーニング・シャイン
Words & Music by 山下達郎
©1990 NICHIN,INC. & SMILE PUBLISHERS INC.
TBS系列の朝の情報番組『ビッグモーニング』のテーマ・ソングとして制作された、1991年のシングル「さよなら夏の日」[22]のカップリング曲。山下によれば、今はなきスマイル・ガレージ・スタジオの音がしているというが、「スマイル・ガレージの構造はパワー・ステーションのパクリだった。この頃は歌のバランスが小さいのが流行ってたんで、今聴くと歌が小さいのね。で、カラオケを引っ張ってきてそこにオリジナルのマルチを調走させて元の歌をもう一度重ねて作り直したの。その為にGMLの8chのミキサーを取り寄せてね。それがアナログの利得がいちばんいいの。でも、'91年当時にしては目一杯まで上げてマスタリングしてるんだけどね。でも今とは解像度、音の抜けも違う」[5]という。
FIRST LUCK –初めての幸運(しあわせ)–
Words by 康珍化 & 山下達郎, Music by 山下達郎
©1988 NICHIN,INC. & SMILE PUBLISHERS INC.
1987年にホンダ・インテグラCFイメージ・ソングとして制作された、1988年のシングル「GET BACK IN LOVE」[8]のカップリング曲。山下は「'88年だとCDシングルの黎明期だから音もへったくれもないね。『僕の中の少年』[23]に入れようとしたら完全に浮いたのでヤメた曲。結構内省的なアルバムだったので。収録時間もオーバーしてたし、あの頃はまだアナログが主だったからね。もう少しエコーを少なくするとラスカルズの中期みたいにな音になるんだけど。吉田保さんと佐藤康夫さんの二人で録っているから、二人ともエコーが多いのでちょっと違う世界になっちゃう」[5]という。歌詞は康珍化との共作だが、これについては「この頃はコラボレーションしようと色んな人とやってみたんだけどあまりうまくいかなくて。でもこれは良かったの。この後は『僕の中の少年』[23]でしょう、もう内に内にどんどん入っていったので詞は自分で書いていた頃です。『ARTISAN』[19]の頃も外部に依頼したんだけどあまり合わなくて、自分で書くしかなくて」[5]としている。
I DO
Words & Music by BRIAN WILSON AND ROGER CHRISTIAN
© by NEW EXECUTIVE MUSIC
1993年のシングル「MAGIC TOUCH」[24]のカップリングとして制作された。アメリカ西海岸のグループ、キャステルズ(The Castells)が1964年にリリースした作品のカヴァーで、ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)の作曲 • プロデュース。全てのパートを一人で演奏した、『BIG WAVE』[25]のコンセプトを踏襲したものだが、90年代はなかなかアルバム化の機会が得られず、一曲だけ浮いたままになっていた。
ヘロン (GUITAR INSTRUMENTAL)
Words & Music by 山下達郎
©1997 NICHIN,INC. & SMILE PUBLISHERS INC.
1998年のシングル「ヘロン」[17]に収録されたギター・インスト・ヴァージョン。山下は「こんなのこそ、こんな機会じゃないと入れれないじゃない。これで12曲目でしょ、いいじゃない。全15曲の曲順をシークエンスするのって結構難しくて。<ヘロン>の前には誰も勝てないから<I DO>ならなんとかなるかなと。すると<ヘロン>の後は? あの大袈裟な世界の後は誰も勝てない。1曲だけのシングルだからね」[5]と答えている。もとはTBS『ビッグモーニング』の番組リニューアルを受け、「モーニング・シャイン」に次ぐテーマ・ソングとしてこの曲が制作されたとき(当初のタイトルは「鳴かないでHERON」)、天気予報や交通情報のコーナーBGMのオファーが来て制作された。こういったギター・インストなどは一番アルバム化しづらいという。以前から「クリスマス・イブ」などで行われてきた、フェンダー・テレキャスターで演奏したフレーズを複数回重ねてメロディーを作る手法が今作も使用され、ボトムに2本、オクターブ上で2本、真ん中に1本が重ねられている。
JUVENILEのテーマ〜瞳の中のRAINBOW〜
Words & Music by 山下達郎
©2000 SMILE PUBLISHERS INC. & FUJIPACIFIC MUSIC INC.
2000年の映画『ジュブナイル』の主題歌として書き下ろされ、シングルとしてリリースされた[26]。本来は次のスタジオ・アルバムへ入れる予定だったが、前倒しで収録された。オリジナル・マスター・テープのコンディションが悪かったため、いくつかの楽器を録音しなおしてリミックスされている。囁くようなニュアンスが二度と出せないということで、歌はそのままにされている。
スプリンクラー (LONG VERSION)
Words & Music by 山下達郎
©1983 SMILE PUBLISHERS INC.
1983年のシングル[3]。オリジナルのシングル・ヴァージョンはベスト・アルバム『TREASURES』[1]に収録。当時はこうしたロング・ヴァージョンが流行していた時代で、元のマルチトラック・テープに色々と手を加え編集して作られた“むりやりのロング・ヴァージョン”。ヤケティなサックス・ソロは井上大輔。
いつか晴れた日に (STAND ALONE VERSION)
Words by 松本隆, Music by 山下達郎
©1997 NICHIN,INC. & JOHNNY COMPANY,INC. & SMILE PUBLISHERS INC.
1998年に同曲がシングルとしてリリースされた際に作られた[21]、ギター一本で歌った弾き語りヴァージョン。もともとは弾き語りをもくろんで作られた作品だったので、シングルにこうしたヴァージョンをどうしても入れたくて、カップリング曲の「好・き・好・きSWEET KISS!」のカラオケに代えて収録された。このアルバム収録に際しリミックスされている。
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